言語が先?思考が先?それとも感情?

目次:

①言葉が生まれたのは、言葉の前に人間の思考があったから。

②今の時代を生きている私たち(個人)は、生まれた時にすでに言葉があって、思考や感情より先に言葉を知ることもある。

③文化的に元々なかった言葉とそれに付随する考え方が、日本と日本語に入ってきて、日本人の物事の捉え方に変化を与える。例:「理想」の語源は「イデア」で、元々日本には無かったらしい。

人間は言語があるから考えることができているので、言語より思考が先ということはありえない。そのせいで言語が思考を制限してしまっているという側面もある=言語相対性と言います。

言語化について読んだブログで、こういう文章を読んで、思ったことを書きます。

 

言語が先?思考が先?

まず、「人間は言語があるから考えることができる」と「言語より思考が先ということはあり得ない」ですが、

確かに使う言語が人間の思考に大きく影響するのは、そうだと思います。しかし最初に言語が存在しないと思考自体が始まらない、っていうのは、そもそも言語が生まれたのは思考があったからだとも思うので、違うんじゃないかなって思いました。

思うに、「言語と思考どっちが先か?」の疑問は、2つのシチュエーションに分けた方がいいのではないかと思います。

①一つは、言葉を持たなかった人間が、言語を誕生させ、使い始めるプロセス。(主語:人間)
②もう一つは、生まれた時にはすでに言語があった私たちにとっての言語化プロセス。(主語:個人)

こう書いてると、ブログの筆者は後者のことだけについて言及してたのかも、と思いました。

 

①言葉が生まれたのは、言葉の前に人間の思考があったから。

例えば、

  1. ⚠️危険感知:人間も動物と同じで危険を感知したら、fight or flight response(危険に対して戦うか、逃げるか、両方に備えるための反応)が起こる。
  2. 🫀身体的反応:戦うためにも逃げるためにも、運動機能を一瞬で向上させるため、心臓がバクバクいって、息が荒くなって、1点に集中して危険から多くの情報を得るために、視界が狭くなって、全神経、意識を目の前にある危険に集中する。
  3. 💭思考:上の身体的状態で思考は、一番成功率の高いものを判断しようとしてる。
  4. ❤️感情:上の状態に、人間が名前をつける。→「心配」「不安」など。英語だとAnxiety。
  5. 🤕病気:心配や不安の感情コントロールできなくなって、普段の生活に支障が起きるレベルになると、「不安症」=Anxiety Disorderと精神科医に判断される。

 

先祖たちの経験のおかげで、私たち現代の人間には、fight or flight反応がDNAレベルで備わっていて、⚠️危険を👀感知したら発動される。

→主に対象は、生死がかかった危険。🦁ライオン、🐻熊、🦛カバ、🐊ワニ、🐍蛇、🐝ハチ、人間など、原始人が危険視するようなもの。

→現代だと、強盗が入ってきたとか、誰か襲ってきたとか、対面での危険を想定した身体的反応力。

  • 例:TVなどで強盗がはいってきたけど、アドレナリン出まくった店員が、強盗が持ってる銃を物ともせず、戦って買って強盗逃げる。みたいなシーン見たことある人結構いると思うけど、そういうことだよね。

 

しかし、現代の日本など先進国では特に、対面の危険にあまり出会わない。あるとしたら、

→会社をクビになるかもしれないとか、ローンの返済が出来なさそうとか、大学入試に落ちるかもとか、人生どうなるんだろうなど、生死が関わらなくて、fight or flight反応が必要ない危険ばかり。

→会社も、ローンも、大学入試も、どれも直接攻撃してくるわけがなく、これが原因で死ぬわけでも病気・怪我をするわけでもない。もっと長いスパンで影響がでるもの。

 

😓困るのは、対面の危険がなくても私たちの体は、ワニに襲われそうになってる時と同じようにfight or flight反応をしてしまう。だから、

戦う相手もいなくて、逃げる場所もなくて、ただ心臓がバクバクいって、息が荒くなって、視界が狭くなって、全神経、意識を危険に1点集中しちゃう。→これがパニック状態、過呼吸。

 

😢このパニックが頻繁に起こりすぎて、日常生活に支障がきたせば、パニック障害診断になる。

 

②今の時代を生きている私たちは、生まれた時にすでに言葉があって、思考や感情より先に言葉を知ることもある。

例えば、

  1. 🧠言語知識:「せつない」っていう言葉は、個人的に小学低学年で感じるより先に言葉を知ったけけど、正直これがどんな感情なのか、分からなかった。
  2. ❓机上理解:「せつない」とは、悲しさ、寂しさ、恋しさ、(くやしさ、はがゆさ)など胸が締め付けられるような苦しい気持ちなんだ。と言われても、なんとなくしか分からなかった。
  3. 💖感情理解:大人になって、色々あって、しばらくして、電車の中で泣いてて、その時なんとなく、「これかな〜」って思った。
  4. 問題1:問題はここから。絶対私が感じてる「せつなさ」と他人が感じる「せつなさ」には結構な違いがあるもの。だから、言葉での意思疎通に不具合が発生するかも。
  5. 問題2:理解したと思った瞬間から、その言葉と自分の理解がイコールになって、可能性を制限し始めちゃう。

 

いや、一番の問題は、、書いてみて、、私、論点づらしているような気もしなくもない。。。思考の話なのに、感情の話始めたし。。。

もし、主張が「言語より先に感情ということはありえない」だったら反論できてるけど。

う〜ん。。。😔

 

③文化的に元々なかった言葉とそれに付随する考え方が、日本と日本語に入ってきて、日本人の物事の捉え方に変化を与える。

「理想」の語源は「イデア」で、元々日本には無かったらしい。

「理想という言葉は、哲学者のプラトンが提唱した「イデア」という概念を、明治時代に西周が「理想」とやくしたのが始まりです。イデアは、現実の実質的なものが不完全であるのに対し、完全な形を持つ原型や概念を指します。このイデアが、のちに「理想」として、人が心に描く最も望ましい状態や、目標となる状態を表す言葉として広まりました。

プラトンの「イデア」:

プラトンは、現実世界はイデアの不完全な模範に過ぎないと考えました。イデアは、完全な形や概念であり、人間の理想と感情を完全に満足させるものです。

西周の訳語:

明治時代に、西周がプラトンのイデアを「理想」と訳しました。当初は、哲学用語として用いられましたが、その後、一般的に「理想」という言葉が使われるようになりました。

「理想」の意味:

現在では、「理想」は、人が心に思い描く最も望ましい状態や、目標すべきものまで、幅広く使われます。

「理想」と「現実」:

「理想」は、現実の対義語として使われるありますが、現実をよりよくするための目標として捉えられることもあります。

「根本的な考え方に影響、変化を与える」がどんな感じなのか、分かりそうで、分からない。

 

ちょっと、話が深く、複雑で、、書けなくなってきました。

だいたい、思考の定義をはっきりさせたいけど、そこから難しい。

無理やり先に進んでみたら、もっと難しくなっちゃった。。。「日本人」の定義も難しい。

本当は、続きを書けるかもって思って一旦置いておいたけど、何も起こらなかった💧

また今度続き描いてみよう。